もう東京は桜が満開ですが、今年はどうもコロナのおかげで気分が乗らないですね。
何年か前、ある酉の市の晩に歌舞伎町の屋台で一杯ひっかけていたら、後ろからイタリア語が聞こえてきたことがありました。わたくし、初めて行った外国がイタリアだったこともあって、イタリア人には人一倍親切なので、屋台の隣の椅子を引っ張ってきて、
「ここ空いてるぞ、ビールのもう」
とやっとこさ知ってる片言のイタリア語で彼らを誘い、ビールをご馳走してあげたことがありました。
彼らはイタリアから来た旅の人で、その翌日から、
「富士山を見るにはどうしたらよいのか」
とか
「築地に行くのは何時ころがよいのか」
とか、旅の相談メールが届くようになり、こちらも一緒に旅をしているような気になって、ずいぶん楽しませてもらったものです。
どうしてイタリア人の話になったのかというと、彼らはその時は日本の紅葉を見に来ていて、実に満足してくれていたようだったのですが、「次回は絶対桜の時期に来る」と言っていて、それ以来、毎年春が来ると桜の写真を彼らに送るようになったのです。
そんな中、今年はイタリアもコロナで大変なことになっているので、先日たまたま仕事で通った皇居脇の桜の写真を撮って、
「いつか一緒にみような」
と励ましのメールを送ったのでありました。
さて、話は長くなりましたが、「古墳と桜」というのも、一つのテーマですね。
日本人はやっぱり古墳にも桜を植えたくなっちゃうんですよね。
そんなわけで、桜がきれいな古墳の写真を撮りたいなあ、と常々思っているわけですが、自然が相手なのでこれがなかなか難しくて、実はわたくし、そんなに古墳と桜の写真は持ち合わせていたいのです。
さきたま古墳には桜を撮りに何度か行ったことがありますが、早すぎたり遅すぎたり。
松本の弘法山古墳は先週末行ってみましたが、雪が降っちゃってたりして。
でも、少し、桜の写真もあるので、ご覧いただけたらと思います。
来年の春は明るく桜を眺めたいものです。