2017年10月の事なので、ちょっと前の事の事になりますが・・・。
私、日の出前から高崎に居りました。
初めて保渡田古墳群を見物に行ったのです。
ウィンドブレーカーだけでは寒い朝でした。
朝の古墳からはすがすがしく日が昇り、そのうちウォーキングのおばさん、犬の散歩のおじさん、ジョギングのお兄さんといろいろな人たちがやってきて、おーさすが高崎、古墳、生きてるなあと嬉しくなって、私はカメラを片手にぐるぐる古墳を歩き回っていたのです。
石が葺かれ、埴輪もきれいに並べられた、八幡塚古墳を満喫し、どちらかといえば、これを見たかったコスモスに囲まれた二子山古墳を堪能した後、私、駐車場の車で仮眠をしておりました。
古墳群のすぐ隣にある、かみつけの里博物館の開館時間を待っていたのです。
開館時間は９時30分。私、朝の５時には着いていたので、２、３時間、寒さと時間を忘れるほど歩き回った後も、まだずいぶん時間があったのです。
そして、しばらくしてふと外を見ると、駐車場はほぼ満車、外には沢山の人が歩いているじゃないですか！
おー！さすが高崎！さすが保渡田古墳群！
めっちゃ古墳ファンいるじゃん！みんなここにいたんじゃん！
と嬉しくなって、私、人と古墳との関りが好きなので、古墳を散歩する人たちの写真を撮りに車を出たのです。
八幡塚古墳 群馬県高崎市だけど、なんだか様子が変なのです。
歩いている人たち、みんな、スマホを片手に、そしてスマホを見ながらあっちへ行ったりこっちへ来たり、また戻ったり、みんなしてふらふら歩いているのです。
中年のご夫婦も、高校生くらいのグループも、一人のおじさんも、みんなスマホを手にふらふら歩いているのです。そして、どうも葺石や埴輪に感動している気配はないのです。
なんか変だなあ、と思いました。
博物館が開館時間になって、中に入ったら、ものすごく素晴らしい展示なのに、お客は僕ともう一人のセーネンだけでした。駐車場満車なのに？？？
不思議に思いつつ、博物館を出ると、高校生くらいの娘とその母の二人の会話が聞こえました。
「○○とれた？」
「うん、とれた」
一体、何やってんだろう？ おれもやった方がいいのかな？ この時ほど他人のスマホが気になったことはありません。
しかし、人のスマホを覗き込むわけにもいかないし、なんとなく何やってるんですか？ とも聞けず、すこし悶々としながら保渡田古墳群を後にしたのでした。
そのあと、折角群馬まで来たのだからと太田市の太田天神山古墳にも足を延ばしました。
すると、太田天神山古墳のすぐ隣にある、女体山古墳の周りにも人々が集まっていました。
皆さん古墳を遠巻きにしながら、手元のスマホを覗き込んでいます。車でやってきて、路駐してスマホを覗き込んでる人も何人もいます。
女体山古墳 群馬県太田市私、この期に及んでついに悟ったのでした。
あ、ポケモンGOの人たちか・・・。
すみません、タイトルで答えが出てますが、そんな訳です。
